元プロ野球選手がしたある決断。どっちが得でどっちが損?

どうも真井です。

今日は「トータルで見て判断をしないと危ないですぜ」ってお話です。

この思考がないと、ほんと危険だと思ってるんですよね。個人的には。

プロ野球選手の引退後・・・どっちが得?

先日、元SMAPの中居くんの番組で興味深い内容がありました。

この番組は「どっちにしよっかな?」って真剣に悩んでいる人に対して、中居くんがアドバイスをする内容。

僕が見た放送では、ある元プロ野球選手が戦力外通告を受けてしまい、その後の人生で何をしていくべきかと悩んでいました。

選択肢は2つ。

※両方とも知人からすでに具体的な話はもらっています。

(1)飲食店の店長

  • 飲食に興味があるわけではない
  • 月収60万円(見込み)

(2)野球の指導者

  • 気持ち的には野球に携わりたいのでやってみたい
  • 月収30万円(見込み)

 

このどっちにするか?で悩んでいるわけですね。

つまり、現実的に金を取るか、やりたいこと理想を取るか?ってことですね。こりゃ究極の選択ですなー。

ちなみにその人は元DeNAの白根って選手の方なんですが、まだ25歳って若さです。しかも結婚したばっかり。

人生の岐路ですから、ご本人からしたらめちゃくちゃ悩むと思います。

さて、あなたならどっちを選びますか?

決断をする時の判断基準

これ、もちろん正解なんて誰にもわかんないですよね。

ただ僕がこういう時にいつも考えるべきポイントがあるので、今回はそれをご紹介。こういう考え方もあるんだなーって参考にしていただけたら幸いでございます。

それが最初に触れた「トータルで見て判断をしないと危ないですぜ」ってことです。

今回の話で取り上げたいのは「お金を取るべきか夢を取るべきか?」ってことじゃありません。

そうじゃなくて「本当に飲食店の方が収入が良いのか?」ってことです。

確かに見かけ上の収入だけで判断したら、飲食店の方が倍ですから、野球指導者よりも断然いいですよね。

ただ、それはあくまで「今の時点での月収」だけのお話。

苦痛で途中でやめちゃったら・・・

でも問題は「それ本当に続けられそうなの?」ってことです。

飲食店が苦痛で続けられなくて、途中でやめた場合を想像したらどうでしょう。

ヤバイですね。急に収入が0になるかもしれません。

例えば40歳くらいでその耐えきれないタイミングがきてやめて、そこから何か再就職するとどうでしょう?

40歳からの未経験での再就職はなかなか厳しいですよね。

仮に続けるとしても、飲食店が苦痛でモチベーションも上がらず、何も試行錯誤もしないし頑張れなかったらどうでしょう。これもヤバイですね。

こうやって「長期で見て本当に収入が良いのはどっち?」って考えると、飲食店の方が収入が良いかどうかはかなり怪しいですよね。

根性だけで乗り越えようとすることのリスク

僕はよく「根性だけに頼るのはNG」「ムダな苦痛は避けられるなら避けるべき」って言ってるんですけど、これはそういうことです。

単発バイトみたいなのなら別にいいと思うんですよ。一時的に根性だけで頑張っても。

でもビジネスは何年何十年もやっていくわけですよね。そうなると、苦痛で仕方のないことを根性だけで続けるなんてかなり厳しいわけです。

一時的に無理やりモチベーションを上げて根性で乗り切るのって、いわばドーピングを使っているのと同じ状態。

完全なる「非日常」状態なわけです。これをずっと続けるのは、やっぱ難しいですよね。

途中でやめるのはやっぱりリスクが大きいです。今までの時間や経験がなくなっちゃいますからね。

であれば、最初からトータルで考えなきゃ危ないわけですね。

例えば僕であれば「これ1年間続けるのは無理ゲーくせー・・・」って思うことであれば、最初から違う策を考えます。

だって3ヶ月とかで耐えきれなくなってやめちゃったら、その3ヶ月は完全ムダになっちゃうわけですから。

だから一時的な効果が少なくても、トータルで効果が大きいもの、トータルでリターンが大きいものを選ぶほうがナイスな決断だと思うわけです。個人的にはね。

ちなみに、お客さんの価値を考える時に使う顧客生涯価値(LTV:Life Time Value)も同じ発想ですねー。詳しくは↓をどうぞ。

目先の売上ではなくトータルの価値で考えよう

何があれば長く続けられる?

で、長く続けられるかを考える時に、判断基準になるオススメの指標があります。

それがこのブログでは同じみの「成長」

基本的に成長が楽しくない人なんてのはいないので、強烈な行動の動機になります。つまり続けられやすいと。

大人って明確なリターンを考えがちじゃないですか。絶対に損はしたくないし、絶対に結果が伴うってわからないと、行動がなかなかできないみたいな。

でも子供ってリターンとか関係なしに、めちゃくちゃ集中力を発揮したりしますよね。

アレはなんでかっていうと「自己目的的経験(ジコモクテキテキケイケン)」って言うんですけど、活動していること自体が楽しめる報酬だからなんですよね。

前にもちょっと話しましたけど、外発的動機付け(お金とか評価とか罰とか)って長くは続かないんです。

長く続かないだけならまだいいんですけど、おっそろしいことに外発的動機付けって、逆にモチベーションを下げたりすることもするんですよ。

ビジネスは長期戦ですから、大事にしないといけないのは内発的動機付けです。

つまり、楽しいとか成長とか満足感とか、そーいうもんですね。

で、これを考えた時に飲食店と野球の指導者のどっちが収入が多くなる?っていうと、飲食店の方が収入が多いのかどうかはかなり怪しくなりますよね。

もちろん正解はわかんないです。

もしかしたら飲食店をやってみたら、めちゃハマるかもしれませんしね。その答えは神のみぞ知るということで。

ただ収入はトータルで決まるものなんで、今の時点だけの判断での飲食店の方が収入が多いって判断は、もしかしたら誤解になっちゃってるかもしんないですよーてことですね。

僕やクライアントさんがお金のない時に投資して得たもの

これもメルマガの方ではお話したことがあるんですけど、僕は貧乏時代からなけなしのお金を何万円何十万円も払ってマーケティングの勉強をしてました。

当時は週1回の休みは缶コーヒーと100円の古本を買って、公園で一日過ごすような超絶ビンボーでした。(僕が住んでた高円寺ってところは古本屋街があるんです)

住んでたアパートは部屋がゆがんで窓が開けないくらいボロすぎて「もののけの館」なんて友達に言われてましたw

だからそのお金を出すのはたしかにキツかった。

でも人生トータルの投資で考えたら安いものだと思っていました。一生使える技術だし、どんな場面でも使える技術ですから。実際、そのおかげで今の自分があります。

こちらでもご紹介しているネイルサロンの方も感想で書いてくれてましたね。僕のコンサルサービスが「最初は高い!」って思ったってw

でも彼女はその投資で自分自身が成長をして、得たいものをどんどんと手に入れました。

法人化して2店舗目をオープンしたみたいな金銭的な面もそうですし、それ以外にもプライベートを自由に楽しむ時間も。

だから今はその何倍も払ってもいいって言ってくださってるんですね。(ありがとうございます!)

バイアスをなくすと損を避けやすくなります

まとめますと・・・

結局、何が得で何が損かは、目の前のことだけじゃなくてトータルで考えないと、大きく損をしてしまう可能性が高くなるってことですね。

怖いもんですねー。

人間はそういうバイアス(歪んだものの見方)がある生き物ですから、わかっていてもついつい忘れちゃいます。

それは僕も同じ。今回の件だって、あくまで他人目線だからこそ言えること。

だからこそ、自分自身のことに関してもできるだけ冷静に俯瞰(ふかん:幽体離脱みたいな感じ)して正しい判断をしていくの大事ってことですねー。お互い気をつけましょう!

それではでは!

MEMO
最終的に白根さんは奥さんの理解もあって指導者の方を選びました。素敵な奥さんですねー。ぜひ頑張って楽しんで指導者として成功していただきたいですね。
MEMO
「飲食はむつかしいよ。元木なんてラーメン屋を3軒も潰してるんだぜ!」ってとばっちりを受けてましたw

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