「考える」ことは実は非効率。結果を出す人がやることはまず「探す」

我々経営者にとって「考える」ことはとても重要ですが、アイディアマンである必要はありません。

本当に重要なことは、0からすべて考えることではなく、世の中にあるヒントなどを活用しながらでも最短で高い確率で結果を出すことです。この意識が身に付くと、ビジネスはとても楽になります。

 

動画の書き起こしはこちら

はい。この動画では、「考える」ではなく「探す」ということについて、解説します。

まずは、1から考えるデメリットっていうものを考えてみたいんですね。

答えがあるようなこととか、既にヒントがあるようなこと、これに対して、1から考えるっていうのは、効率が悪いですよね。

答えがあることとか、ヒントがあるようなことであれば、必ずしも1から考える必要っていうのはないですよね。なので、これをやるのは、非常に効率が悪いということが言えます。

考えれば考えるほど、考える量が増えるほど、脳とか体力を使う訳ですよね。そうすると、つまり、「エネルギー切れになりやすい」訳ですね。

そうすると、いざ何かをやろうとする時には、もうエネルギー切れを起こしているので、モチベーションが下がりやすいですね。考える時間が増えれば増えるほど、最初のテンションっていうのも落ちてますよね。

テンションはどんどん落ちていく上に、考えることによって、エネルギーがどんどん使われて、エネルギー自体も下がっていくってなると、やっぱりそのうち、どんどんやる気がなくなってくるっていうのが、デメリットでありますね。

あとは、考えすぎることによって、「失敗を過剰に恐れる」ようになります。

たとえば、10分で考えて決断したことを実行する場合と、1ヶ月時間をかけて考えて実行する場合だと、当然、「失敗したくない」っていう意識が全く違いますよね。

10分くらいで考えたことであれば、「まあ失敗してもいいかな」っていう風に思いますけど、やっぱり1ヶ月とか2ヶ月かけると、なかなか失敗できなかったりしますよね。

こういうのを「サンクコスト」とか言ったりしますけれども、「埋没費用」と言われるものですね。

「これだけかけたんだから、絶対に損したくない」という考え方ですね。こういう風に過剰に恐れるようになると、失敗を。

そうすると、悪循環になるんですね。失敗したくないから更に考えてしまう。更に時間をかけてしまうっていう形で、時間をかければかけるほど、更に時間をかけやすくなるってことですね。

「より石橋を叩かないと、更に渡れなくなる」、こういう弊害があります。

これら3つを考えてみてわかるように、できれば全部避けたいことですよね、効率が悪いので。

なので、その場合にどうするのが重要かと言うと、「1から考えるんじゃなくて、探す」っていうことがすごく重要です。

解決がしたいことがあるという場合は、その解決策っていうのを、1から考えるっていうのは基本的にはやらないっていうのが鉄板です。

つまり、既にヒントとか答えが調べればあるケースっていうのはたくさんあるんですね。なので、それをまず「探す」っていうことです。

要は、僕たちはアイディアマンとか発明家である必要っていうのは全くない訳ですよね。なので、既存にある答えからヒントを探した方がはるかに早いですよね。

なので、何かを作りたい場合とかでも、1から考えたり、作り始めるんじゃなくて、まずはモデルになるもの、モデルケースになるものですね、参考になるものを探す、と。

そもそも、世の中にあるほとんどのものが、もう完全に1から生み出されているものっていうのは、なかなかないんですよね。大体が、既存であるものを作り替えたり、組み合わせたりして作られていると。

なので、特に僕たち経営者っていうのは、発明家である必要っていうのはないので、それよりも、「より高い成功確率」、「早いスピードで物事を解決して進めていく」っていうことが最重要ですよね。

なので、1から考える必要っていうのは全くないし、むしろ非効率なので、それはやってはダメだということですね。

探した場合のメリットなんですけども、これも復習というか、繰り返しになるんですけども、まず「エネルギーと時間の大幅な節約」ができますよね。このエネルギーっていうのは、体力的なものももちろんそうだし、一番大きいのはやっぱり脳のエネルギーですね。

「意志力」とか、そういう風に言われたりもしますけども、やっぱり脳っていうのはかなりのエネルギーを使う部分なので、そこのエネルギーっていうのは、節約しなきゃいけないんですね。

これはすごく大事な部分で、他の所でも解説しているので、聞いていただきたいんですけども。

その意志力というものは限られているんですよね。なので、その限られたエネルギーをいかに効率よく使うべきところで使うかって考えるのが、実はものすごく大事です。

そうなった時に、1から探す必要が全くないことにエネルギーを使って、1から考えることにエネルギーを使うっていうのは、全く無駄ですよね。なので、そこは、エネルギーは節約するべきだということです。

あとは、さっきも言いましたように、大体、自分が悩んでいることっていうのは、自分だけしか過去に悩んでいない、悩んでいないっていうことは絶対ない訳ですよね。

過去に同じように悩んでいる人はたくさんいるし、同じように解決してきた人っていうのは、たくさんある訳ですよね。それは、WEB上とかにもヒントがたくさんあるだろうし、ましてや書籍を探せばいくらでもありますよね。

なので、そういう人たちの他者の経験とか知識っていうのを活用した方が、どう考えても早いですよね。なので、自分で考えるんじゃなくて、「他人の経験とか知識とかを拝借する」っていうのはすごく大事です。

あとは、これもさっきも言いましたけど、探すことによって、時間とエネルギーが大幅に節約できるので、失敗できないっていう恐れがなくなりますよね。

3ヶ月4ヶ月5ヶ月、1年や2年でもいいんですけども、時間をかければかけるほど、どんどん失敗できないっていう恐怖が生まれてきて、そのことによって、更に石橋を叩こうとして更に時間をかけてしまう、こういう悪循環が出て来るので、探すということによって、時間とエネルギーを節約することによって、失敗できないっていう恐怖も、かなり減るということですね。

後は、「カラーバス効果」って言うんですけども、たとえば、何かを意識したら、そのことが急に目につきやすくなったりしますよね。

普段は気付かなかったことでも、あることについて考えたりしてる時っていうのは、そのことが、すごく目につくことってよくあると思うんですね。

たとえば、普段は花に全く興味がなかったけど、あることがきっかけ、たとえば親に花をプレゼントするみたいな感じで、あることがきっかけでちょっと花屋を意識するようになったら、今までは全く気付かなかったのに、その後は、街とか駅を歩いていたら、花屋がやたらたくさん目につくとかっていうことって、あると思うんですね。

こういうのを「カラーバス効果」って言うんですけども、そういうことによって、アンテナ感度がすごくよくなるんですね。

なので、常にヒントを探すとかいう癖を付けておくってことですね。これをつけておくと、更に学習効率も高まるし、分析癖っていうのも付きますね。

そのヒントを探す先の例なんですけど、これはもうどこでもいいですね。

書籍、Amazonとかを探せば、いくらでもあなたと同じような悩みを抱えて、それを解決してきた人の書籍っていうのが、いくらでも出てますよね、大体。なので、書籍とかAmazonとか、本屋とかでもいいですけど、そういう形ですね。

あとはWEBサイトやブログ。ここ数年ですね、ここ1、2年で、WEBサイトの質、いわゆるホームページとかブログってことですね。の、質っていうのがものすごく上がっています。

これはSEOが関係してくるんですけども、より濃い内容で、より高品質な内容じゃないと、もう上位に上がらなくなってきたんですよね。なので、ブログとかサイトを作る人も、昔みたいに簡単にサクッと書くんじゃなくて、本当に良い情報を提供するようになったんですね、ここ1、2年で。

なので、今は何か情報を探して調べると、ものすごくいい情報がたくさん出て来ます。もう数年前と比べ物にならないくらい、質が上がってますね。なので、今は「WEBサイトでリサーチ先を探す」っていうのも、すごく有効です。

あとは、「競合」ですね。自分と同じ業種の競合は、どういうことをやっているのかっていう、丸パクリはダメなんですけども、参考にはいくらでもできますよね。

あとは「仲間」ですね。敵ではないけど同業の仲間も参考になりますよね。

あとは、必ずしも同業種じゃなくても、「他業種」のことも参考になりますよね。

たとえば、自分がリピート率に悩んでいるのであれば、自分が普段生活している時にいろんな、たとえば飲食店とか自分が何か他のサービスを受けた時に、どういうことを他の店はしてるのかなっていうことも、十分参考になりますよね。

それは同じように、自分のビジネスに生かすこともできるので、他業種っていうのも参考になります。むしろ他業種の方が、ヒントになったりはしますね。

要は、他業種から参考になるものを引っ張ってくるっていう人って、なかなかいないので、同業だと、やっぱり同じようなことをやるっていうケースが多くなるんですけど、他業種から引っ張って来るっていうのは、他の同業者に比べても差別化しやすいのでいいですね。

「探す例」ですね。1から考える必要はなくて、「探した方がいい例」。

これも、何でもいけるんですけども、たとえば、「デザイン」でもそうですよね。1からデザインを考えるんじゃなくて、他でいいなと思うデザインのホームページとかチラシとか、そういうものも参考になりますよね。

あとは、さっき言ったみたいな「接客」のやり方もそうですね。「スタッフ教育」に関しても、スタッフ教育に対して、「どういう風にやろっかな」っていう風に悩んでいるのであれば、もう探した方が早いですよね。

スタッフ教育の本なんて、いくらでも出ているはずなので、そういうので探して、スタッフ教育について書かれている書籍で勉強して、参考にした方が早いですよね。

「チラシの書き方」もそうですね。「チラシをどうやって書いたらいいかわからない」っていう風に悩まれている方も多いんですけども、それは、悩むのはやっぱり1から考えるからですね。

どういう風にチラシ書こう、でも、さっきお話したみたいに、チラシの書き方の本なんていくらでも出ていますし、WEBでチラシの書き方の情報なんてのは、いくらでも出てますし、同業者、もしくは他業種とかのチラシを参考にして書くことだってできますよね。

「ブログの書き方」でもそうです。

あとは「ネーミング」ですね。商品とかサービスのネーミング。これも、他業種とかの参考にできますよね。

あとは、「セールスフロー」ですね。どういう流れでセールスをするのが、効率がいいのかっていうのも、他の人の参考にできますよね。

あとは「プライシング」ですね。値付けとかも参考にできると思います。

こうやって、特に制限はないですね。

やっぱり、マーケターとか経営者で優れている人っていうのは、1から考えるっていうことを、まずほとんどしないですね。もうほぼしないって言った方がいいくらいですね。

あまりしないというよりかは、1から考えるということを、ほぼしないですね。なぜかと言うと、「1からやる必要が全くないから」ですね。

1からやらなきゃいけないものだったら、1からやった方がいいと思うんですけど、1からやる意味が全くないので、そこは参考にすればいいかなと思います。

もちろん、考えること自体はすごく大事なんですね。

ただ、さっきもお話したように、我々経営者にとって大事なのは、アイディアマンになることではなくて、特に中小企業ですね、それこそ大手メーカーとかだったらまた話は変わりますけど、我々中小企業からすると、大事なのはアイディアマンになること、発明家になること、奇抜で素晴らしいアイディアを出すことじゃなくて、「成果を出すこと」が目的ですよね。

であれば、1から考えなきゃいけないっていう訳ではないですね。

むしろ、我々が考えなきゃいけないことっていうのは、他をどう参考にして、どうそれを活用していくかっていうことを考えるのが、僕たちにとって、考えるべきことだってことですね。

アイディアを生み出すことが考えることじゃなくて、どうやったら効率よく成果を出せるかって考えることが、僕たちの仕事だっていうことです。

「学ぶ」の語源は、「まねぶ」っていう風に言いますよね。「学ぶ」っていうのはまず、「真似する」ところから始めるっていうことです。

その上で考えるのは、真似たところから、それをじゃあどう活用していくかっていうのを考えるのは、大事かなと思います。

ただ、1から考える必要はないっていうことですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください