どうも真井です。
先日ある番組で、女性騎手のドキュメンタリーをやってました。
僕は競馬は詳しくないんですけど宮下瞳さんという方で、女性騎手で最多勝利数らしいですね。
なんと彼女は2人の男の子のママさん。(小学生低学年か幼稚園くらいかな?)
しかも旦那さんは海外で仕事をしていて年に10日ほどしか家にいないそう。
そんな状況の中で宮下さんは騎手をやっています。
二刀流ママさんのハードなスケジュール
スケジュールを見るとスゴイんですよ。
まず起床は夜中の1時。起きてからすぐに晩ごはんの仕込みをします。子供たちのご飯は絶対に手作りにするというのが彼女のルール。
そして2時からは馬の調教。雨の日も雪の日もやるそうです。それを7時まで5時間。
調教が終わるとすぐに家に帰り子供を起こしてご飯を食べさせて送ります。
それが終わるとすぐにレース。レースが終われば帰宅して子供の世話をします。
たまーの休みはママ友ランチに行くそうです。それも遊び目的っていうよりは子供のための情報収集だそう。
いやーすごいですね。
引退してから再び騎手に復活した理由
しかも、彼女は出産してからは一度騎手を引退しています。
ところが騎手時代の写真を見た子供が「ママが馬に乗っているところを見たい!」と言ったので現役復帰をすることにしたそうです。
といっても、簡単に現役復帰できるわけじゃありません。
騎手資格も失っているので、勉強をして資格を取りなおさなくちゃいけないですし、肉体も鍛え直さないといけません。
競馬学校の雰囲気は何度かTVで見たことがありますけど、まぁめちゃくちゃ厳しいですよ。
体力自慢で選ばれて入学した10代のゴリゴリの若手ですら、耐えられなくて逃げ出すくらいですからね。
ちなみに宮下さんは確か40代前半です。
なぜ彼女はこんなハードな生活を続けられるのか
で、何が言いたいかっていうとですね「こんなに頑張っている人がいるんだから、僕たちも頑張ろうぜ!」・・・ではありません。
僕が大事だと感じたのはそこじゃなくて、彼女のある発言です。
それは「つらくないです。楽しいです」っていう言葉。
僕はいつも「苦痛なことは続けられないから、根性だけに頼るのは危険」ってことを言ってます。
宮下さんは確かにすばらしいです。
でも彼女は強制されているわけでもなく、苦痛に耐えながら今の生活をしているわけでもなく、彼女自身がやりたいから、そして楽しいから、やっているわけです。大変なことも含めて。
ビジネスって単発バイトとは違うじゃないですか。何年も何十年も続けるもの。あなたも1年で今のサロンをやめるつもりはないですよね?
となると、仮に根性だけで乗り切ろうとすると、仮に今日明日はなんとか乗り切れても、そんな苦痛を何年何十年も耐えないといけないわけですよね。
そんなことできます?僕は絶対にいやですねw
じゃ、どーすればいいか?
もちろん努力を一切しないとか苦痛を一切感じないとか、やりたくないことは一切しないとか、そんなのはムリです。
でも、その中でもできるだけ苦痛を避けるように工夫したり、楽しんでやれるように工夫することがものすごく大事だったりするんですね。
途中で耐えきれなくなっちゃったら元も子もないので。
その工夫は色々あるんですけど↓の内容とか参考にしていただけるかと。





あなたを動かし続ける2つの動機
その時のポイントになるのが「内発的動機付け(ナイハツテキドウキヅケ)」ってやつです。
何度かご紹介してるんで耳タコかもしれませんけど、楽しいって感じるとかやりがいがあるって感じるってことです。
反対が「外発的動機付け」で、こっちはお金とか他人からの評価とか罰とかですね。
「内発的動機付けがないとモチベーションを保つのは厳しいですよー」
ってのはいくつもの研究でわかってるんですけど(特にクリエイティブなことや長期的なこと)具体的にはこの内発的動機付けの要素の中に
- 自律性
- 熟達
ってのがあるんですよ。
これがあるからこそ、人はやる気を出せるし長く続けられるんですねー。
- 「人に命令されてやってるんじゃなくて自分の意志でやってるんだぜ!」(自律性)
- 「おお、めっちゃうまくできるようになってきてるぜー!楽しい!」(熟達)
こういう感覚。これつまり「成長」ってことですね。
僕がクライアントさんに、売上だけじゃなくて「成長」を重視してもらっているのはこれが理由。
もちろん僕自身も日頃からバリバリに成長を重視してます。
僕は自分が根性で何ヶ月も嫌なことを我慢できるレアキャラじゃなくて、99%の人に当てはまる普通の人間だってわかってますからねw
だから科学的な結果を優先して採用します。
「ノウハウを知る」こともそれはそれで大事なんですけど、それだけで結果を出すってほんと難しいんですよ。知っても、行動できないから。
「手間」と「売上」を天秤にかけたら、だいたいは面倒くささが勝つ
僕は仕事柄、クライアントさん以外からもビジネスの相談をされることも多いんですね。
でも実際に行動まで移せる人ってかなりレアです。
でもこれって仕方ないんですよ。僕が同じ立場でもたぶん行動しませんし。
なぜかっていうと「儲かれば嬉しいけど、死ぬほど困っているわけじゃない」から。
みんな売上は上げたいですよね。僕だって上がればうれしいです。
でも売上を上げるためには行動しなきゃいけないですから、その対価として他の色々なものを差し出さなきゃいけないわけです。
遊ぶ時間だったり寝る時間だったりTV見る時間だったり、調べる労力だったり、考える労力だったり手を動かす労力だったり、必要なものに投資するお金だったり。
で、これを天秤にかけるとほとんどの場合「やらなくていいや」の方を選んじゃうわけですね。
もちろんどっちの決断が良いとか悪いとかってのはないです。
ただ、ほとんどの人は死ぬほどの状況じゃければ「行動しない」の方に流れやすいんですね。大きな変化は脳がNOと言いますから。
死の危険があってもタバコをやめられない人たち
例えばですね「今タバコをやめないと【明日】確実にすぐに死にますよ」って言われたらほとんどの喫煙者はタバコをやめると思うんですよ。明日死んじゃうんですから。
でも、僕も元喫煙者だったからわかるんですけど「今タバコをやめないと、寿命が縮みますよ」くらいだと、ほとんどの人はタバコをやめられなかったりしますよね。
それくらい人間の意志は弱いし、行動するための明確なエネルギーがないと行動するのは難しいんですね。
こう考えると、苦痛を感じながら行動なんてできないのって、ある意味で当然ですよねー。
途中で心が折れちゃったり、続けられなくてもなんら恥じることはないです。それが人間なら普通なので。
だから「続けられなかった時」に僕たちがやるべきことはただ一つ。
「自分はダメなやつだ・・・」って自己嫌悪になるんじゃなくて、
「あー、今回は途中でやめちゃったな。でもこれは別に自分の意志が弱かったんじゃなくて続けられないこと(やり方)をやろうとしちゃってたんだな。はここを工夫しなきゃ」って考えて対策します。
- 他の方法はないか?
- 他に楽しめる工夫はできなかったか?
ってことですね。
同じ努力をするなら「苦痛なことを我慢する努力」じゃなくて「苦痛を感じないためにはどうしたらいいか?を考える努力」の方が良いと思いませんか?
前者は、仮に耐えられてもメンタルを疲弊します。そんなやり方じゃ成果の効率も悪いです。楽しくないんですから。
でも後者はメンタルを疲弊しません。むしろ楽しんでできるようになります。
つまり内発的動機付けをどんどんと作っていくと。これがめちゃくちゃ大事です。
動機付けはめちゃくちゃ大事ですよーってのがわかる動画
ちなみに内発的動機付けがパフォーマンスが良くなるって研究は山ほどあるんですけど、興味のある方はダニエル・ピンクっておじさん(アル・ゴア元副大統領のスピーチライター)のTED動画を見るとわかりやすいです。
せっかく好きなことを仕事にしたくて、独立してビジネスしているわけですからね。
できるだけ楽しんで、そしてやりがいをもってやっていきたいもんですねー。
なんせ僕たちは何十年も今後ビジネスをやるんですから。
それではでは!