完璧主義者は失敗する。「諦める」ができる人は実は有能

まじめな経営者ほど「完璧に何でもできる人間」が有能だと考えます。

あなたが使える時間やエネルギーには限りがあります。

我々経営者にとって重要なことは、自分が万能人間になることではなく結果を出すことです。

とても重要な思考ですので必ず意識するようにしましょう。

動画の書き起こしはこちら

はい。この動画では、「諦めるは無能ではなく有能」ということについて、解説します。

まず、苦手なこととか苦痛なことを無理して頑張っているとどうなるかというと、不得意なこととか攻略するのって、ものすごい苦痛が伴いますよね。

それを乗り越えようとして、努力や根性を使って、頑張ると。これは当然、悪いことではないんですけども、現実問題として、燃費はものすごく悪くなりますよね。

つまり、ものすごくエネルギーを使わないと、苦手なこととか嫌いなこととか、苦痛なことっていうのは、乗り越えられないので、ものすごくそれを攻略するためにエネルギーを使わなきゃいけないですよね。

エネルギーっていうのは、意志力とか言われたりもするんですけども、体力的なものもそうですね。

要は精神的なものとか、肉体的なもの、両方を含めてそうなんですけども、そこに、苦手なことにエネルギーを使うっていうことは、「他で使えなくなる」っていうことですよね。

エネルギーっていうのは有限なので、際限なくあふれてくるんだったら、とにかく頑張ってどんどんエネルギーを使ってもいいと思うんですけども、時間と同じで、エネルギーっていうのは限られているものなので、使えば使うほど、他で使えなくなる。

っていうことは、燃費の悪い所にエネルギーを使ってしまって、燃費の良い所でエネルギーが使えないっていうことは、最終的に「生産性がすごく悪くなる」ってことですよね。

つまり、「効率がすごく悪くなる」ってことです。

これはビジネスをやる上では、かなり致命的なので、ここの部分を考え直さなければいけないということです。

一度、今、あなたが実際にやっている作業っていうのを、立ち止まってじっくりと検討し直してほしいんですね。

「本当に自分にしかできないことなのかな」と。「これはこの先も、苦痛に感じずにやり続けられることなのか」と。

要は、一時的なものであれば、頑張って今、何とかやるけれども、これを仮に、ずっと1年後も2年後もやらなければいけないんだったら、本当にそれはこの先もやれるのかっていうことですね。

今やっている作業に関しては、何となく惰性でやっていないか。

仮に、たとえば、また新しいことをやるのであれば、それの、要は結果だけが手に入るんだったらそれは皆欲しいので、それはやった方がいいですよね。

けれども、結果を得るためには、こちらも何かリソースを出さなきゃいけないですね。なので、そこの部分を考えると。

「結果が出るまでに、こちらが失うものもどれだけあるのか」っていうことを、考えていただきたいんですね。

なので、今やっている作業に関してもそうだし、これからやる作業に関しても、結果の部分だけ見て、「この結果が手に入るんだったらいいや」と、「だったらやった方がいいよね」っていう風に、進んでしまうとか。

今やっている作業も、何となく続けてしまうんじゃなくて、一度、冷静に立ち止まって、考え直してみていただきたいことですね。果たしてそれっていうのは、エネルギーを使う効率っていうのは悪くないかなと。

要は、こっちも出さなければいけないものが出て来るので、そこの部分、出ていくものと得るもののバランスを考えて、果たして、それはやるべきことなのかなっていうのを考えていただきたいんですね。

そうなった時に、もし、効率が悪ければ、それはやるべきではないですね。なので、その場合に対策を取っていくと。

対策の方法としては2つあるんですけども、一つ目は、もう「そもそもやらない」ってことですね。

重要度が低ければ、「もうやらないって決める」ってことです。

要は、リソースですね、時間とかお金とか労力とか、さっきお話したエネルギーとか意志力っていうのもそうですね。これが無限であれば、結果だけが手に入るってことなので、いくらでもリソース使ってもいいですね。

けれども、リソースっていうのは、もう現実問題として必ず限られていますよね。お金とか時間が限られているっていうのは、わかりやすいかなと思うんですけども。

さっきお話した、すごく大事な考えなんですけど、エネルギーですね、意志力っていうのは、精神力とか集中力って言ってもいいと思うんですけど、これがものすごく大事なんですね。

これっていうのは無限のように感じるので、気にせずに使ってしまう方が多いんですけども、すごくこれは大事で、意志力、エネルギーっていうのを、どこで使うかっていうのも考えなければいけない。

なので、優先度が低いものっていうのは、必ずやらないって決めるってことですね。

何でかって言うと、結局リソースが有限っていうことは、どこかをやる、つまり、「何かを選ぶっていうことは、何かを捨てなきゃいけない」ってことなんですよね、無限ではないので。

なので、何かを得る、何かをやるっていう時に、苦手なものをやるっていうのはもったいないですよね。苦手なものは捨てて、得意なものをやった方が、効率っていうのは当然よくなりますよね。

もちろん、苦手か得意かだけで判断するっていう訳にはいかないんですけども、その分、得られるリターンとかも含めて考えなきゃいけないですけど。

その中で、苦手なものっていうのは、エネルギーをものすごく使うので、捨てるべき候補の優先度としては高いですね。

つまり、これっていうのは、「トレードオフの考え」なんですけども、「何かを手に入れる時は、何かを必ず捨てる」ってことです。有限である以上、何もかも手に入れるっていうことはできないってことですね。

「Aをやるのであれば、じゃあAをやる代わりに何を捨てるのか」っていうのも、同時に必ず考えなきゃいけないってことです。

そうなった時に、じゃあ果たしてその作業っていうのは、本当にやるべきことなのかっていうのを考えるってことですね。これはすごく重要です。

二番目の代替策としては、「自分でやらない」ってことですね。

その作業が、仮に本当に必要な作業だとしても、それは別にあなたがやらなきゃいけないっていう決まりはないですよね。そうなった時に、「他のリソースを使う」っていうことです。

家族の方がいれば、家族の方に手伝ってもらってもいいと思いますし、スタッフの方がいれば、スタッフの方に手伝ってもらうってこともできますし、後はもう少し専門的な内容であれば、外注とか他のサービス、有料サービスを使うっていうのも手ですよね。

特に外注に関しては、専門的なことじゃなくても、単純作業でも今はすごく安く、クラウドソーシングとかで探せば、外注さんってのはいくらでも見つかるので、あなたの時給を使ってやるよりかは、はるかに安くやってもらえるっていうことが結構多いんですね。

あなたは経営者だと思うので、あなたの経営者、必要な時給、時間を果たしてその単純作業に使う必要があるかっていうと、それっていうのはものすごく効率が悪いですよね。

要は、自分でやればタダだっていう風に思うっていうのは、間違いっていうことですね。あなたにも時給が発生しているので、あなたの時間を使うっていうことは、そのお金を垂れ流しているっていうことです。

そうなった時に、外注のお金とか、スタッフの方とかに任せる時のお金を比較した時に、そっちに任せた方が、はるかに費用対効果としては、安く済むっていう可能性っていうのはかなり高いですね。

なので、やらなきゃいけない作業だとしても、それはあなたがやらなきゃいけないのかどうかっていうのも、考え直していただきたいことです。

あなたが経営者である場合っていうのは、有能かどうかっていう基準ですね。っていうのは、あなた自身が、何でもできる人間かどうかっていうことではないんですね。

経営者にとって、有能かどうかっていうのは「結果を出せるかどうか」っていうことです。

なので、「何もかも自分でできる人で、効率が悪くてあまり結果が出ない」んだったら、「何もできないけど指示は的確に出せて、組織全体として結果を出せる人」の方がはるかに有能ってことですね。

これは、従業員とかが多い大きな会社であれば、イメージはわくと思うんですけど、個人事業主とか、一人二人でやっている会社とかでも同じですね。何でかって言うと、自分でできる必要っていうのはないですよね、さっきお話したように。

別に外注を使ったり、スタッフの方とかスタッフいない場合でも家族の方とか使ったりして、どういう手段でやろうが、結果を出せる人が有能ですよね。

だから、あなたが働く時間が1時間でもいいわけですね。あなたは司令塔として、外注さんとかに指示を出して、結果を出せればそれは有能っていうことです。

逆に、たとえば、ホームページも作れるし、コピー書けるし、何でも自分でSEOも何でも自分でできるけれども、一日15時間働かなきゃいけなくて、結果がそれ程出ないんであれば、そちらの方が有能ではないってことです。

あくまで、経営者としてっていう意味ですね。

どちらをどういうバランスで選ぶかっていうのは、もちろん好みの部分もあるので、そこを強制するっていう訳ではないんですけども、経営者として結果を出したいのであれば、人を有効に使って、自分の時間はどこに使うべきかっていうことを、精査してやった方がいいということですね。

「決断」という言葉は、何かをやることを決める訳じゃなくて、文字通り、断つものですね。「やらないことを決める」っていうのが「決断」っていうことです。

多くの場合っていうのは、やることを決めてしまいがちなんですけど、さっきお話した「トレードオフ」と同じ考えで、何かをやるってことは、何かを同時にやらないっていうことも決めなきゃいけないってことですね。

多くの人は、やることは決めるけど、やらないことは決められないですね。なので、全部の作業が中途半端で、薄くなってしまって、時間もかかってしまう。なので、結果が出づらいってことですね。

けれども、有能な人っていうのは、「何かをやる=同時に何かをやらない」っていうのを決めるってことですね。なので、限られたリソースの中で、優先順位の高いものだけができるので、結果が出やすいということです。

なので、この考えっていうのはすごく重要なので、何かをやる時っていうのは、何をやらないのかっていうのを同時に決めるようにしてください。

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